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母の病と私の歩み――映画『パッション』に重ねた愛と赦しの意味

  • 執筆者の写真: 佐藤 ひろみ
    佐藤 ひろみ
  • 2025年9月30日
  • 読了時間: 4分

あなたはキリストの受難を描いた映画があるのはご存じですか?


私は特にキリスト教徒というわけではありませんが、愛とはどういうものかが知りたくて映画『パッション』を観ることにしてみました。(原題「The Passion of the Christ」)


この映画はキリストの受難を描いたもので、つまり磔刑に処されるまでの流れを聖書にそって描かれています。



観る前、私は「残酷で怖そう」というイメージを抱いていました。

実際に、むち打ちの刑を受けているところや、磔刑のシーンなどはとても痛々しく、敬虔なキリスト教徒の人には耐えられないだろうな・・・と思うシーンも多々ありました。


私自身も観ながらとても胸がえぐられるような思いもしましたし、万人におすすめするかどうかと言ったら、観る人を選ぶ映画だろうな・・とも思います。


けれど、勇気を出して観てみると、そこにあったのは奇跡をも超える「愛と赦し」はこんな風に起こるのか!という発見でした。


イエスのその愛の強さに触れたとき、私自身の人生や母の病を通しての体験と深く重なり、心を揺さぶられる気づきを得ることになったのです。


映画「パッション」を観る
映画「パッション」を観る


人生には、自分の力ではどうにもならない「痛み」や「裏切り」が訪れます。


大切な人を守りたいのに守れない、自分の想いが届かない。


そんなとき、私たちは「なぜ自分ばかりが」と苦しみ、自分を責めたり、他人を責めたりしてしまいます。


特に女性は、家族や人間関係で多くを背負うからこそ、この「赦せなさ」とどう向き合うかが大きなテーマとなるのです。


あなたがもし、なにかに対して「赦せない」という思いがあったら、ぜひ一度この映画を見てほしいと思います。



映画を観る前の私は「なぜ、イエスの受難の映画を作ったんだろう」と思っていました。


私は、ただ「イエスは人々の原罪を背負い、神に許されるために磔刑に処された」とぼんやり思っていました。


そこに、どんな「愛」があるのかわからなかったし、イエスが「愛の人」と言われる意味も良くわからなかったんです。


けれど、実際に目にしたのは、奇跡を起こす力を持ちながらも、その力を自分のためには使わず、あくまで神の御心に従い続けるイエスの姿でした。


印象的だったのは、自分を捉えに来た騎士の耳を弟子が切り落としたときの場面です。


イエスはその耳を癒し、敵すらも愛で包みました。


それほどの奇跡を行えるにもかかわらず、十字架の受難からは逃げようとしなかった。


民衆から「奇跡を起こして逃げてみろ」と責められても、「神のみ心に従います」と静かに受け止める姿に、人間を超えた深い愛を感じました。


受難をうけいれるイエス
受難をうけいれるイエス

その姿を見ながら、私は自分自身の恐れや囚われを思い出しました。


エニアグラムを学ぶ中で、恐れに支配されると人を責めたり逃げたりする自分に気づいていました。


(恐れや囚われがあることに気が付かず、自分を守るために、自分の首を絞めてしまうんですよね・・・。)


イエスを裁いた人々は、まさにその恐れの姿を映していたのだと感じたのです。


母の病気をきっかけにヒーリングを学び始めた私は、母を救えなかったことに長く負い目を抱えていました。


しかし『パッション』を通じて、「母は命を懸けて私をこの道に導いてくれたのかもしれない」と思えるようになったとき、胸の奥で固まっていた痛みが少しずつほどけていきました。


奇跡のように母を救えなくても、母が残してくれたものは確かに私を生かしている。このことに気づけたのです。


「たとえ肉体が滅んでも、想いは消えない」



「赦し」の実践の3つのヒント


  1. 恐れを認める勇気「私は今、怖いと感じている」と気づくだけで、心は少し柔らかくなります。恐れを押さえ込むのではなく、その存在を受け入れることが大切です。


  2. 出来事の意味を問い直す「なぜ自分にこんなことが」と嘆く代わりに、「この経験は私に何を教えているのか」と問いかけると、苦しみの中に光を見出せます。


  3. 小さな赦しを日常に取り入れる大きな裏切りをすぐに赦すのは難しいもの。まずは日常の小さな苛立ちを手放すことから。心は少しずつ自由になります。



よくある勘違い/失敗と回避策


「赦す」とは相手を正当化することではありません。


本当の赦しは、相手のためでなく、自分の心を解放するための選択です。


イエスはこう言っていました。

「神よ彼らをお許し下さい。彼らは自分が何をしているのかわからないのです。」


ヒーリングや心理学では「手放す」とも言われますが、それは「背負っていた重荷を下ろす」こと。


最初から完璧でなくて構いません。


小さな赦しを積み重ねることで、心は自然と軽くなっていきます。



まとめ


  • 苦しい出来事は、私たちに深い気づきを与えるための「導き」になることがある


  • 赦しとは相手を許すためではなく、自分の心を自由にする行為




次の一歩


もし今、心に赦せない思いや重荷を抱えているなら、その気持ちのままで大丈夫です。

一緒に「赦し」と「愛」を日常に取り入れていきませんか?

実践のヒントをもとに、心の穏やかさを取り戻していきましょう!

 
 
 

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