観光名所でもある清水寺。
縁あってご祈祷などに参加させていただくことが多くなってきました。
先日は青龍会という観音様の化身である青龍が、清水寺から参道を行道する催しがありました。
いつもより人も少なめでしたので、初めて間近で見ることができました。
その体験をリポートしたいと思います。
清水寺とは、どんなお寺?
思い切って行動することを「清水の舞台から飛び降りる」といいますが、その舞台があるところこそ、京都・清水寺です。
2017年より平成の大改修が行われていましたが、2020年にその改修が終わりました。
今ではピカピカの舞台になり、舞台からの景色も絶景なのです。
この広い舞台はご本尊様に舞いなどの奉納を行うための舞台です。
ちなみに、2022年の「ゆく年くる年」ではこちらの清水寺の舞台が放送されていましたよ!
その時はちょうど雪も降っていてとても幻想的な雰囲気でした。
ご本尊は十一面千手観音菩薩様です。
十一面のお顔であらゆる方向を見ていて、困っている人すべてを救うために千本の手があると言われています。
ご本尊の写真は撮れないため、門を撮影。
青龍会とは?青龍が参道に現れる
毎年、青龍会の催しがあるときは見物人が多くて、参道もなかなかすすまないのですが、このご時世でしたので、いつもより人が少なかったです。
そのおかげでいつもより近くで見ることができました。
この日は天気も良くて、青龍日和でした。
朱色の門からほら貝を吹く人や、四天王があらわれ、そして青龍が登場します。
うろこの一つ一つまでがすごく美しかったです。
こちらの青龍会について調べてみたところ、西村公朝さんが監修されていました。
西村公朝さんは仏師であり愛宕念仏寺のご住職でもありますが、こちらの清水寺にも縁が深い方なんですね。
西村公朝先生の仏像も身近に感じられるところ
清水寺の本堂を過ぎた、奥の院のところにはふれあい観音という観音様がおられます。
こちらの観音様は自由に触れることができるんです。
この観音様をつくったのも西村公朝先生なのです。
(ぽちゃっとしててかわいい♡)
この観音様が触れられるのは目の見えない方でも観音様を感じていただけるようにされているそうです。
実は、清水寺には大講堂のおくに多宝閣があります。
そこには4メートルもある仏足石が祀られているのですが、この仏足石も西村公朝先生の集大成なのだそうです。
お参りに向かう人それぞれ胸の中にある仏様を思い描いてほしいために、あえて仏像の形ではなく仏足石をおいて、天井まで何もない空間にしているそうなのです。
残念ながら通常はこの多宝閣は非公開となっています。
多宝閣への永代奉納を申し込むと、その特典として参拝できるようになるのです。
この幻想的な空間にいつでも入れるのならば・・・と私も奉納させていただくつもりでプレートに刻む言葉を検討中です。
まとめ
青龍会の行道日は年間5日間です。
3月14日・3月15日・4月3日・9月14日・9月15日
いずれの日もはじまりは14時からです。
これからの直近だと4月3日ですね。
4月3日は清水(しみず)にちなんで水の法要が行われる日です。
美しい水に恵まれている日本では、蛇口をひねれば飲める水が出るのは当たり前のことですが、生き物は水がなければ生きていけないほど大切なものです。
その水に感謝する法要が毎年行われているそうなので、ご縁がありましたら清水寺に参拝されてはいかがでしょうか。
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