エニアグラムのタイプが決められない時に試したいヒント3選
- 佐藤 ひろみ

- 4 日前
- 読了時間: 7分
エニアグラム:自分のタイプが決められないあなたへ
「どのタイプも当てはまる気がするし、どれもちょっと違う気もする…」

ハッキリとタイプを診断したいのに、結局わからずモヤモヤしていませんか?
エニアグラムの診断をやってみたけど、結果を見て「うーん…」ってなった。
いくつかのタイプが同じくらい当てはまる気がする。
「これだ!」って確信が持てない。
そんな経験、ありませんか?
実は、タイプが決められないのは、あなたのせいじゃありません。
実は、エニアグラム診断をやってみたことのあるほとんどの人が、この状況にハマり、結局自分のタイプが分からず離脱…っていうのがよくあるパターンです。
この記事では、タイプを決められない理由と、その迷いをほどくヒントを、私の体験を交えてお伝えします。
今日のゴールは、エニアグラムの"理解の入口"を見つけること。
「エニアグラムって、知ると結構面白いよーっ」てお伝えしたいだけの記事です。
よろしければ、お付き合いください。

タイプが決められないのは、あなたのせいじゃない
当てはまる項目をチェックするだけでわかるとか、生年月日で診断するとか、星の流れを読むだとか、
世の中には色々な診断方法がありますが、エニアグラムの診断は実は結構ややこしいんです。
エニアグラムは、「恐れ」や「囚われ」と言われる、行動の動機を扱うんですよね。
だから、表面的な診断だけでは、複数のタイプに当てはまるように感じることがよくあります。
【恐れ】とは、性格の奥にある「本当の自分は○○なところがあるけれど、それを認めたくない」という、本音に向き合う恐れです。
【囚われ】とは、「本当の自分(恐れ)を認める訳には行かないから、そこから逃げるために囚われる」という、動機のことです。
たとえば、私はタイプ5ですので、「本当は何も知らない無知でバカなところがあるけれど、それを認めたくない」という恐れが根底にあります。
そして、「このバカで無知な自分のままでは生きていけないから、それを補うためにはもっと知識を蓄えなきゃ」という思いに囚われ、インプットばかりして世の中にアウトプットしない性格となります。
(アウトプットしないのは、エネルギー的ケチと言われています)
もう、これを書いている時点で、ざわざわとココロの内側が「怖い怖い・・」ってなるんですが、エニアグラムってそういう残酷なところがあります。

どうしてタイプ診断がぶれるのか?
特に40〜50代の女性は、仕事、家庭、社会的な役割の変化が重なる時期。
いろんなキャリアも役割もこなしてきたから、行動パターンの幅も広くなる。
だからこそ、「どれも当てはまる気がするし、どれも違う気がする…」っていう迷いが出るのは、ごく自然なことなんです。
そして、もうひとつ。
タイプが決められない背景には、さっき私がお伝えしたような、自分が長く避けてきた【恐れ】に触れることへの抵抗もあります。
エニアグラムのタイプを知るって、「隠しておきたかったところに光を当てる」作業でもあるんです。
だから、無意識に避けたくなる。
「知らない方が幸せじゃん・・・」それも、自然な反応です。

私がタイプ5と気づいたときのショック
きっかけは、私が、エニアグラムのコンサルタントさんと話しているとき‥。
子どものころグリコのおまけのおもちゃを分解して、何がどうなっているのか知るのが好きだったり、そのおまけを空き缶に入れて収集していた話をしたことがきっかけでした。
タイプ5は物事の仕組みや、本質を理解したい、収集したがるので、子どものころからそういうことをやっていたんですね。
コンサルタントさんに、「あ、タイプどれなのか迷っていたけど、たぶん5ですね」と言われたんです。
正直に言うと、そのとき「タイプ5(観察者)」と言われた私は、胸がざわついたんです。
「えー!?私ってそんなに頭で考えてばかり?」
「エネルギー的なケチとは…?」
正直、否定したい気持ちさえありました。
だって、ヒーリングとかやっているくせに、エネルギー的にケチとか、頭で考えてばかりでアウトプットできないって「営業妨害じゃ~!」ってなりませんか?(笑)

理解を進めるうちに見えてきたもの
でも、タイプ5の理解を進めるうちに、ずっと感じていた"怖さの正体"が見えてきたんです。
本当は、私が知っていることを外に出すのが怖かった。
「こんな程度でアウトプットして大丈夫?」
「こんなことみんな知っているかも」
「バカにされたらどうしよう…」
「もし、わたしの知っていることが大したことじゃなかったら?」
「本当はまだ本質を理解しきってないのかも…」
「ヒーリングを証明できなかったとしたら…?」
その"恐れ"が、私の行動を長い間止めていたんだと気づきました。
タイプを知ったというより、"自分の中の怖れに気が付いた"感覚です。
そこから、自分の反応のクセが理解できるようになって、責めるのではなく、やさしく観察し、寄り添えるスタンスへと変わっていきました。
自分の反応を観察し、理解し、それを意識できるようになると、自分に寄り添えるようになります。
そうすることで、その「恐れや囚われ」を乗り越えるきっかけになります。
これこそが、エニアグラムで自分の性質を本当に理解するメリットだと思っています。
タイプに迷ったときの3つの実践ヒント
① あえて「見たくないタイプ」を覗いてみる
読むとモヤっとしたり、避けたくなったりするタイプほど、あなたの"核心"に近い可能性があります。嫌悪感は、ヒントです。
「これは違うな」って思ったタイプの説明を、もう一度読んでみてください。意外と「…あれ、当たってる?」って気づくことがあります。
② 本当は「何を怖れているか」で見てみる
エニアグラムは、"動機"からタイプを探ります。
「私は、何を避けようとしている?」「本当は何が怖い?」
そう勇気をもって問いかけてみると、本質が見えやすくなります。
③ すぐに一つに絞る必要はない
タイプを決定するのは、"自分を理解するプロセス"があってからです。
最初は複数の候補を持っておくことで、むしろ深く理解できます。「今の私は、このタイプがしっくりする」という仮置きで十分。タイプが決まらないと焦らなくて大丈夫です。
よくある勘違いと、知っておきたいこと
勘違い①:「タイプは変わるもの」
本当は:変わるのは"表れ方"。タイプそのものは変わらない
エニアグラムの基本タイプは、一生を通じて大きく変化しないと言われています。
ただし、人生の状況、経験、ストレスや安心度によって、同じタイプでもまったく違うように見えることがあります。だから、「当てはまらないのでは?」と感じる時期があっても、それは自然なことです。
勘違い②:「欠点探しのための診断だと思ってしまう」
本当は:性格を否定せず、"心の地図"として使うもの
エニアグラムは、弱点を矯正する道具じゃありません。自分の"癖"を理解して、超えていくためのガイドです。

「恐れ」と「囚われ」って、何?
エニアグラムでは、人の無意識にある恐れと、そこから生まれる囚われ(はまり込み)を扱います。
これは難しい言葉じゃなくて、日常で言えば「つい繰り返してしまう考え方や反応のパターン」のこと。
たとえば、
「嫌われたくない」という恐れから、つい人に合わせてしまう
「失敗したくない」という恐れから、完璧にやろうとしすぎる
「無価値だと思われたくない」という恐れから、頑張りすぎてしまう
こういった"自動的な反応"が、囚われです。エニアグラムは、その囚われに気づいて、少しずつ自由になるための道具なんです。
まとめ
タイプが決められないのは、深層の"恐れと囚われ"が関係するから。すぐに見つけられないのは、自然なこと
行動そのものより"恐れ"や"囚われ"を見ることで、本質のタイプが見つけやすくなる
エニアグラムは欠点探しじゃなく、自分を理解し、成長するための優しいツール
次の一歩
まずは、あなた自身の"恐れ"や"囚われ"を、そっと見つめるところから始めてみませんか。
タイプに迷うのは、"弱さ"ではありません。それは、自分と深く向き合おうとしているサインです。ゆっくりで大丈夫です。
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