エニアグラムタイプ1の魅力と囚われを知り、「誠実さ」を強みに変える方法
- 佐藤 ひろみ

- 10月5日
- 読了時間: 3分
更新日:10月16日

責任感が強く、誠実で、真面目に物事を進められる——。
そんなタイプ1の人は周りからの信頼も厚く、その存在感は大きな安心を与えてくれます。
ただ、その良さが強く出すぎると、自分や他人を厳しく責めてしまうことも。
今日はエニアグラムタイプ1さんの輝きと、心を軽くするヒントをお伝えします。
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●タイプ1の魅力
エニアグラムタイプ1さんは「正しさを重んじ、理想を追求する人」。
誠実で努力家、きちんと物事を整える力に恵まれています。
正義感があり、誰かのために尽くす姿は周囲に安心と信頼を与えます。
特に計画性が高く、物事をきちんとやり遂げる力は、他のタイプにはない大きな強みです。
●魅力が強く出すぎたとき
しかし、その真面目さや理想を大切にする気持ちが行きすぎると、「完璧でなければならない」「間違ってはいけない」といった思いに囚われてしまいます。
これは根底にある「自分は不完全であってはならない」という恐れから生まれるもの。
結果として、自分や他人を批判的に見てしまい、苦しくなることがあります。

●私の周りのタイプ1さん(体験談の声)
身近な例として、夫がタイプ1の特徴を強く持っています。
彼は正義感があり、誠実であり、間違ったことを嫌います。
怒りを表に出すこともほとんどありません。
そして計画を立てるのが得意で、その通りに物事をきちんとこなせる人です。
その姿勢には本当に尊敬できる部分が多いのです。
ただ、時には「こうあるべき」という考えが強すぎて、自分自身や他人を追い込んでしまうこともあります。
「怒り」を表に出さない分、抑圧してしまい、イライラを隠せなくなる時があります。
そんな姿を見ていると、良さと同時に囚われの影響も感じるのです。

●タイプ1さんが輝く3つのヒント
小さな不完全を許す:完璧ではない行動をあえて取り入れる練習をしてみましょう。
「できたこと」に意識を向ける:不足よりも成果に注目し、自己批判をやわらげる習慣を持つ。
違いを楽しむ視点を持つ:他人を「正す」のではなく、「違いを味わう」と気持ちが軽くなります。

●よくある勘違いと回避策
タイプ1の方は「努力が足りないから苦しいのだ」と考えがちです。
しかし実際には、努力のしすぎが息苦しさを生むことも。
大切なのは「正しさを追求すること」ではなく、「今ここにある豊かさに気づくこと」。
専門的には、これを“囚われから自由になる”プロセスと呼びます。
日常で小さな気づきを積み重ねることが、心の解放につながります。
タイプ1さんが成長するために目指すといいのは、タイプ7の要素。
計画や「○○でなければならない」から解放されて、「今この瞬間の楽しさ」に気づける余裕を持つと、より魅力が増します。
●まとめ
タイプ1は「誠実さ」と「責任感」が大きな魅力
その良さが強く出すぎると「完璧でなければ」という囚われにつながる
成長の鍵は「不完全さを許し、柔らかい視点を持つこと」
タイプごとの特徴を知ることで、自分や大切な人との関わり方がより楽になりますよ。
次回は「タイプ2:助ける人」を解説します。
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