【エニアグラム】同じタイプでも違う?ウイングが性格に与える影響
- 佐藤 ひろみ

- 10月28日
- 読了時間: 4分
エニアグラムのタイプ診断をしてみた結果をみて、「私とあの人は同じタイプって出たけど、ちょっと雰囲気が違う気がする…」——そんなふうに感じたことはありませんか?
実は、そこがエニアグラムの奥深いところで、 その違いをつくっているのが、【ウイング】と呼ばれる要素です。
ウイングは、あなたのタイプに隣接するタイプの影響を受けて、性格に奥行きを与えるもの。
今回は、エニアグラムのウイングをやさしく解説しながら、より深いエニアグラムの探求をしていきましょう。

●ウイングとは?
エニアグラムでは、誰もが9つのタイプのうち、ひとつの「メインタイプ」を持っています。
しかし、私たちはそのタイプだけで生きているわけではありません。自分のタイプの隣にあるタイプ(番号の前後)の影響を受けています。
これを「ウイング」と呼びますが、このウイングのおかげで性格に奥行きが出てくるのです。
たとえば、タイプ1の人なら、両隣である「タイプ9」または「タイプ2」の影響を受けていて、
タイプ5の人なら「タイプ4」または「タイプ6」の影響を受けている…というような感じです。
●ウイングは“もう一つの色”
ウイングは、あなたの本質そのものを変えるものではなく、“色づけ”のような役割を果たします。
たとえば、同じタイプ1でも、ウイングが9寄りの人は穏やかで落ち着いた印象に、2寄りの人は情熱的で人に寄り添う印象になることがあります。
ウイングがあることで、タイプはより多様になり、立体的になります。
同じタイプでも、どちらのウイングを持つかによって、だいぶ印象が変わることがあります。
ですから、「どちらのウイングにより近いか?」という目線で、自分の傾向を見つめてみるのがウイングの判定に役立ちます。

たとえば、同じ赤でも「青よりの赤」なのか、「黄色寄りの赤」なのかで赤の印象も変わりますよね。
それと似たようなイメージです。
●ウイングはどちらか一方に偏る
文献によっては、ウイングは「両方を同時に持つ」と言われたりしていますが、そのような人は稀で、私の日常的な実感としては、どちらか一方に偏る人が多いです。
なぜなら、ウイングは“性格の表現方法”に影響するもので、無意識の傾向として出やすい側が自然と育っていくからです。
どちらのウイングが強いかを知ることで、自分の行動スタイルや人との関わり方に新しい理解が生まれます。
ここが、エニアグラムがややこしく、面白いところでもあるのですが、自分を内観して、どこに恐れがあり囚われがあるのかの傾向を見るためにはウイングも欠かせないなと思っています。
(難しくなりすぎていたらすみません💦ここがタイプ5のオタク的要素だと思ってください)
●ウイングの魅力を理解するために
ウイングを知ることは、「どんなタイプか」を限定することではなく、「どんなバランスで自分が成り立っているか」を知ることです。
たとえば——
タイプ1w9(メインタイプ1、ウイング9):落ち着いた理想主義者(見守る改革者)
タイプ1w2(メインタイプ1、ウイング2):情熱的な理想主義者(人のために動く改革者)
このように、ウイングを意識すると、同じ「理想を追う」タイプでもまったく違う個性が浮かび上がります。
平和を愛するために、優しく見守るタイプなのか、どんどん自分から行動していこうとするタイプなのか…という感じです。
ただ、タイプが同じなので、(タイプ1なら)「理想を大切にする」という源泉は変わりません。
ウイングはそのメインのタイプを表現するときに、どちらのエネルギーで進めるのかという傾向が分かるのです。
●ウイングを学ぶときの注意点
ウイングは本質ではなく、「本質の表現の仕方」です。
「どちらが正しい」「どちらがいい」ではなく、自分を知るきっかけとして捉えるといいでしょう。
●まとめ
ウイングとは、自分のタイプの“隣”から受ける影響のこと。
ウイングはどちらか一方に偏る。
ウイングを知ることで、性格の深みや人との違いがより理解できる。
次回からは、タイプごとにウイングの違いを詳しく解説していきます。
たとえば同じタイプでもウイングが違うと、見え方が違ってくることがあります。
あなたのタイプの“ウイング”を一緒に見つけていきましょう。
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